Pythonのバージョン管理って面倒・・・
何かいい方法ないのかな?
ここではpyenvを使って簡単にPyth、onを管理する方法をご紹介します。
pyenvを使えば、Pythonのインストールやバージョンの切り替えも簡単にできるようになります!
pyenvのインストールと使い方
pyenvのインストール
まずは、pyenvをインストールします。
ここではLinuxとmacOSの場合のインストール方法を紹介します。
Linuxの場合
以下のコマンドを実行してgithubからクローンします。
$ git clone https://github.com/pyenv/pyenv.git ~/.pyenv
次に環境変数を設定します。
.bash_profileに以下の設定を追加します。
export PYENV_ROOT=$HOME/.pyenv
export PATH=$PYENV_ROOT/bin:$PATH
eval "$(pyenv init --path)"
eval "$(pyenv init -)"
環境変数を読み込みます。
$ source ~/.bash_profile
動作確認をします。
$ pyenv --version
pyenv 1.2.23-54-gabcbf6e1
以上でインストールは完了です。
macOSの場合
macの場合はHomebrewを使ってインストールできます。
$ brew install pyenv
動作確認をします。
$ pyenv --version
pyenv 1.2.21
以上でインストールは完了です。
pyenvの使い方
pyenvの使い方を解説していきます。
まずは、pyenvを使って好きなバージョンのPythonをインストールしましょう。
pyenvでPythonをインストール
以下のコマンドを実行して、pyenvでインストール可能なバージョンを確認します。
$ pyenv install --list
Available versions:
3.9.1
3.9.2
・・・
ここでは3.9.2をインストールします。
$ pyenv install 3.9.2
Downloading Python-3.9.2.tar.xz...
-> https://www.python.org/ftp/python/3.9.2/Python-3.9.2.tar.xz
Installing Python-3.9.2...
Installed Python-3.9.2 to /home/kazuadmin/.pyenv/versions/3.9.2
Pythonのインストールが完了しました。
pyenvで使用するPythonを設定
次に使用するPythonを設定します。
設定するコマンドは下記の2種類あります。
- pyenv local
特定のディレクトリ内でのみ指定のバージョンが有効になります - pyenv global
すべてのディレクトリで指定のバージョンが有効になります
ここではpyenv globalを使用してすべてのディレクトリで指定のバージョンを有効にします。
$ pyenv global 3.9.2
現在有効なPythonのバージョンを確認する
以下のコマンドで現在有効なPythonのバージョンを確認できます。
$ pyenv versions
3.9.1
* 3.9.2 (set by /home/user/.pyenv/version)
$ python --version
Python 3.9.2
先ほど設定した3.9.2が有効になっていますね!
pyenvでPythonのバージョンを切り替える
次にpyenvを使ってPythonのバージョンを切り替えてみます。
$ pyenv global 3.9.1
有効なバージョンを確認します。
$ pyenv versions
* 3.9.1 (set by /home/user/.pyenv/version)
3.9.2
$ python --version
Python 3.9.1
期待通り3.9.1に切り替わりました!
まとめ
ここではpyenvを使ったPythonのインストールとバージョン切り替え方法について解説しました。
Pythonは最新バージョンだと動かないモジュールなどもあったりするので、頻繁にバージョンを切り替えることが多いと思います。
そんな時に、ここでご紹介したpyenvを導入すると煩わしいPythonの管理がすごく簡単になります。(pyenv便利!)