未経験からプログラマーに転職するには?仕事内容までわかりやすく解説

プログラマーになるにはどうすればいいの?
そもそもプログラマーって何をするの?

この記事では「未経験からプログラマーになるにはどうすれば良いのか?」について解説します。
最後まで読んでいただくと、未経験からプログラマーになる方法がわかるようになります。

まずは「プログラマーとは?」「プログラマーの将来性」について解説します。
そして最後に、「プログラマーになるにはどうすれば良いのか?」を解説していきます。

目次

プログラマーとは?

プログラマーという言葉はよく聞きますが、何をする人なのか?イマイチよくわからない人も多いのではないでしょうか。

プログラマーとは簡単に説明すると、コンピューターに命令するための「プログラム」を作成する人のことです。

この「プログラム」を作成する作業のことを「プログラミング」と呼んでいます。

と言われてもまだ良く分からないですよね・・・

もう少し具体的に解説するとこのようになります。

プログラマーは、プログラミング言語を使ってコンピューターにやってもらいたい仕事をプログラム(コード)」として記述していきます。
出来上がった「プログラム(コード)」をコンピューターが実行すると、プログラムの命令通りにコンピューターが動きます。
これがプログラミングです。

つまりプログラマーとは、コンピューターに仕事をさせるための命令(プログラム)をたくさん作って、最終的にはコンピューターを利用する人にとって価値のあるソフトウェアを開発する人のことです。

プログラマーの種類

プログラマーには種類があり、開発するソフトウェアの種類もそれぞれ以下のように異なります。
種類としては他にもあるのですが、ここでは人気(=需要)のあるものだけ紹介しています。

プログラマーの種類
  • Webプログラマー
    会員登録系のサイトや通信販売サイトなどのWebサイトやWebサービスを開発
  • ゲームプログラマー
    PCゲーム、PlayStation、Switchなどゲームソフトを開発
  • アプリケーションプログラマー(スマホアプリ)
    iOS、Android用のアプリケーションソフトを開発
  • AIプログラマー
    機械学習、ディープラーニング、データサイエンスなどAIを開発

プログラマーの種類によって、必要なプログラミング言語や周辺技術が全然違ってきます。
まずは自分がどんなソフトウェアを開発したいのか?を考えて、イメージしておく事をおすすめします。

プログラマーの仕事内容は?

プログラマーの仕事が具体的にどんな内容なのか、ここから解説していきます。

まずはSE(システムエンジニア)とPG(プログラマー)について知っておきましょう。

IT業界では、SEとPGで担当する仕事の役割が分かれているケースが多いです。

SEとは「システムエンジニア」のことで、PGとは「プログラマー」のことを指します。

では、SEとPGはそれぞれどのような仕事内容なのでしょうか。

SE(システムエンジニア)の仕事内容

SEは、「ソフトウェアやシステムとして何を作るのか?を確定し、どうすればソフトウェアとして実現できるのか?を設計する」ことをメインで担当します。

そしてここで設計したものをPGへお願いして、実際に動くソフトウェアをプログラミングしてもらいます。

その後、ソフトウェア全体が設計どおりに動いていることを「テスト」して確認することもSEの大事な仕事になります。

SEの場合は、「そもそも何を作るのか?」(=これを要件といいます)を依頼主(お客様)と決めるために何度もミーティングを重ねていきますのでコミュニケーションスキルが要求されます
また、ここで確定した要件を元に設計を完成させる必要があるので、設計スキルも要求されます

PG(プログラマー)の仕事内容

PGは、SEから受け取ったソフトウェアの全体設計書をベースに、ソフトウェアやシステムを「具体的にどう作るのか?を設計し、プログラミングする」ことをメインで担当します。

要するに、コンピューターに思い通りに仕事をしてもらうために、どうプログラムを組み立てれば良いかを考え(設計)、その考え通りにプログラミングをするのが仕事内容になります。

その後、自分が作ったプログラムが設計どおりに動いていることを「テスト」して確認することもPGの大事な仕事になります。

PGの場合は、実際にプログラミングするのが仕事になりますので、プログラミングスキルが要求されます

なぜSEとPGで役割が分かれているの?

なぜSEとPGで役割が分かれているのでしょうか。

理由はいくつかあるのですが、エンジニアの中には「SEを専門にしている人」がいることがあげられます。
SE専門というのはつまり、お客様とのコミュニケーションや設計だけを専門に行うエンジニアです。
将来的にマネージャー職を考えている人はSE専門になっていく傾向が強いです。

一方で、エンジニアの中には「PGを専門にしている人」もいます。
PG専門なので、プログラミングだけを専門に行うエンジニアになります。
複数のプログラミング言語を使えたり、プログラミングスキルが非常に高い人はPG専門になる傾向があります。
まだエンジニア経験の少ない人もPGからスタートになります。

ただ、誤解してほしくないのは、どちらの方が優れているというのではなく、システムを開発するにはSEもPGも欠かすことのできないエンジニアで、お互いの協力が必要不可欠だということです。

一般的には、まずはPGからスタートしてSEを目指していくケースが多いと思います。

ちなみにですが、海外ではSE・PGといった区別はなく、日本で言うSEとPGの領域をカバーするエンジニアが「プログラマー」と呼ばれているようです。

個人的には、PGからSEを目指していき、SEとPGの両方の領域が担当できるエンジニア(海外でいうプログラマー)を目指すことをおすすめします。
理由は簡単で、両方兼ね備えたエンジニアの方が価値が高いといえるからです。

プログラマーの将来性は?

プログラマーの仕事は将来性があるのでしょうか?

これからプログラマーになりたいと考えている人は特に気になりますよね。

結論からいうと、プログラマーは将来性のある仕事といます。
以下の理由から今後はますます需要が増えてくると予想されます。

プログラマーの仕事は将来性がある理由
  • プログラマーはスキルアップによって平均よりも高い収入を得られる
  • プログラマーが不足していて、今後も人材不足が加速することが予想されている

プログラマーはスキルアップによって平均よりも高い収入を得られる

日本の社会人全体の平均年収は436万円で、プログラマーの平均年収は426万円です。

プログラマーの平均年収は日本の平均年収よりもやや低めですが、これはプログラマーは若年層が多いことが影響しています。
違う見方をすると、年齢が若いうちからでもそこそこの年収をもらえている人が多いと考えられます。

またプログラマーの場合は、経験を積んでスキルアップしていくことで収入もアップさせることが割と容易にできます
一般的な傾向としてはプログラマーからSEレベルの「設計」ができるようになるにつれ、徐々に年収がアップしていきます

SE(システムエンジニア)の平均年収についても調べると次のような結果になりました。
SEの平均年収は550万円」で、日本の平均年収よりも100万円以上高くなっていました。

出典:「SEの平均年収」|平均年収.jp

つまり、プログラマーからSEに成長する過程で日本の平均年収は超える可能性が非常に高く、まだSEになっていない段階でも年収で500万円程度の収入を得ることも十分に狙えるといえます。

またプログラマーとSEの境界は曖昧で、「これができればSE」のような基準は決まっていないので、所属する会社での評価で判断されるのが一般的です。

先ほど、収入をアップさせることが割と容易にできるとお話しましたが、その理由は以下の通りです。

収入アップしやすい理由
  • 身につけたスキルは下がることはないので、基本的には経験値によってスキルもアップしていく。
  • 使えるエンジニアがまだ少ないプログラミング言語を習得することで収入アップが期待できる。

これは当たり前なのですが、エンジニアは技術職ですのでスキルの高いエンジニアは需要があり、年収も高い傾向にあります。
ですので、やる気があれば正社員でも600万円以上の収入を得ることも十分に可能です。

プログラマーが不足していて、今後も人材不足が加速することが予想されている

経済産業省が実施した「IT人材需給に関する調査」によると、IT人材は2030年時点で最大で79万人不足するという試算結果になりました。

出典:「IT人材需給に関する調査」|経済産業省

IT技術がなくてはもはやビジネスが成り立たい状況になっていることから、IT業界では今後も需要が増加するのは容易に想像できると思います。
一方で、IT技術者の高齢化伴う定年退職とIT技術者となる若者がまだまだ少ないことも重なって、人材不足に拍車をかけている状況です。

つまり、仕事はあるのに人が足りていない状況ですので、業界全体でみても、仕事がなくて困るような状況にはならないため安定しているといえるでしょう。

そして人が足りていない状況ですので、転職をするのであれば今がチャンスだといえます。
また働き方についても、関係者と何かしら会話できる手段(Zoomなど)があれば、オフィスに集まらなくても仕事が成り立つので、完全フルリモートの職場も多いです。

IT業界では、コロナ禍のをきっかけに社員の就業形態をリモートに切り替えた企業も多く存在します。

誰でもプログラマーになれるの?

プログラミング経験なんて一切ないけど
そんな僕でもプログラマーになるの?

プログラミング未経験の人は特にこんな疑問を持ちますよね。

では未経験者でもプログラマーになれるのでしょうか。

結論としては「プログラマーになりたい!」と強く思う気持ちがあればなれます!

プログラマーになるには、まずはプログラミングスキルを身につける必要があります。
つまり、転職するために必要なスキルさえ身に付けられれば未経験でもプログラマーになることができます!
結局のところは「なりたいと強く思う気持ち」があればなれます。

プログラミングスキルを身につけるには以下の方法があります。

プログラミングスキルを身につける方法
  1. 独学でプログラミングを学習する
  2. プログラミングスクールで学習する

独学でプログラミングを学習する

独学で学習するメリットとしては、金銭的なコストをおさえらえる点だといえます。

デメリットとしては、学習に時間がかかるのとモチベーションを保つのが難しく、挫折しやすい点です。

1人で学習することになりますので、継続学習が難しいという点に注意が必要です。

プログラミングスクールで学習する

プログラミングスクールで学習するメリットは、カリキュラムが用意されている点や、分からないことをすぐに聞けて解消できる環境がある点(=学習時間の短縮)受講が転職に成功している実績がある点だといえます。

カリキュラムが用意されていることで、次に何を学習すればよいのか?などを考える必要がありません。
つまり、学習以外のことに頭を悩ませる必要がないということです。

わからないことに対して、質問できてその場で解決できるのは魅力的です。
プログラミング学習では分からないことが沢山でてきますので、全部を自分で調べて解決していく、というのを限られた学習時間の中でやるのは非現実的ですよね。

デメリットとしては、受講料がかかり、スクールによっては高額なところもある点でしょうか。

プログラミングスクールで学習する際のデメリットは「受講料がかかる」点だけだといえます。

受講料もそこそこ高いかもしれないですが、「プログラマーになりたい」と強く思うのでしたら、「理想を叶えるための自分への投資」だと割りきってプログラミングスクールに通うのもアリではないでしょうか。

プログラマーに向いてないのはどんな人?

プログラマーという職業が誰にでも向いているとは限りません。

以下にプログラマーに向いていない人の特徴をあげてみました。

プログラマーに向いていない人の特徴
  • コンピューターを使った作業が嫌い
  • 論理的な思考が苦手
  • 勉強が嫌い

プログラマーの仕事は主にコンピューターを使ってプログラミングをします。

プログラミングではコンピューターに効率よく仕事をさせるために、論理的にプログラムを組み立てる必要があります。

プログラマーは常に最新の技術を取り入れていく必要があるので、新しい技術を習得するために勉強が必須になります。

つまりこれらはどれも、プログラマーには必ず必要になる要素になります。

では、先ほどの特徴に当てはまる人はプログラマーを諦めたほうが良いのでしょうか?

結論からいうと、上記全てに当てはまったとしても、プログラマーを諦める必要はありません。

なぜ諦める必要はないのでしょうか?

順に解説していきます。

コンピュータを使った作業が嫌い

コンピューターを使った作業が嫌いな人は、「自分の思い通りに動いてくれない」または「操作することが多くて覚えられない」といった理由から嫌いになっているのではないでしょうか。

これは今までコンピューターに触れてきた時間が少ないために、コンピューターの操作に慣れていないだけという人が多いです。

未経験からプログラマーになった人に聞いてみると、こんな意見でした。

最初は操作が分からなかったり、遅かったりしたけど1〜2ヶ月くらいで慣れたそうです。

また、周りに詳しい人がいるので教えてもらいながらほとんど覚えてしまったそうです。

つまり、最初は苦手意識はあると思いますが、徐々に慣れていけば問題ないといえます。

それに実際のところ、プログラミングをするのに複雑なコンピューターの操作などを覚える必要はありません。

最低限のツールの操作だけであれば、Excelを使うよりも簡単です。

論理的な思考が苦手

プログラミングには論理的思考力が必要になりますので、論理的思考が苦手な人にはプログラミングは向いていないと思う人は多いと思います。

ですが、論理的思考が苦手な人というのは、実は「今は苦手なだけ」という人が多いです。

つまり、「プログラミングをする→論理的思考力が鍛えられる」という過程を繰り返すことで、論理的思考ができるようになってくる人が多いのです。

要するにプログラミングを通じて徐々に論理的思考力が身についていきます。

勉強が嫌い

勉強が嫌いな人は多い、というかほとんどの人が当てはまるのではないでしょうか。

私もプログラマーですが、勉強は好きではありません。

でもそんな私でも新しい技術の情報を集めたり、習得したりするのは苦にはなりません。

プログラミングをしていくと、プログラミングが段々と上達していき、自分の得意なことになります。

勉強が嫌いだったとしても、自分の得意なことや好きなことについての勉強であれば苦にならないのではないでしょうか。

ここまで説明してきたように、プログラマーに向いていない人の特徴が当てはまるからといってプログラマーになるのを諦める必要は全くありません。

一番大切なのは、「プログラマーになりたいと思う気持ち」と「やる気」だけです。

大切なのはまずプログラミングをやってみること

プログラマーになりたいと思っているだけでは、プログラマーになることはできません。

まずは行動してみましょう。

プログラミングスクールでは、無料相談を実施しているところが多いので、迷うくらいならまずは相談してみるのが良いのではないでしょうか。

そして「思っていたイメージと違っているな・・・」と感じたらやめれば良いだけのことです。

失うものも、何もありません。

むしろ早い段階で「プログラマーはやめておこう」と判断できることの方がメリットではないでしょうか。

是非、最初の一歩を踏み出して、理想のエンジニアになって下さい。

この記事ではプログラミング学習について、おすすめサイトを紹介しています。

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まとめ

この記事ではプログラマーとは何か?プログラマーになるにはどうすれば良いのか?について解説しました。

プログラマー(エンジニア)は将来性もあり、スキルアップすればそれに応じた収入も得られやすいといったやりがいもある職業だといえます。

もし、プログラマーに少しでも魅力を感じているのでしたら、人材不足の今がチャンスだと思います。

特に未経験の人はすぐにはプログラマーにはなれませんので、できるだけ早めに行動するのが良いでしょう。

それがプログラマーになる近道ではないでしょうか。

この記事の内容がみなさまのお役に立てれば嬉しいです。

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